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融雪の安い・高いには理由がある

融雪工事の値段だけで選べない理由

「安い」に惑わされないために

「他より安い!」と思ったら、「自動運転がついてなくて・・・、手動でスイッチのオン・オフをするけど、寝てるときや留守のとき、どうしようかな・・・」なんてことも・・・。

屋根でも、地面でも、融雪は主に「熱源」「雪に熱を伝える部分」「運転制御」「センサー」の 4つで構成 されてます。

  • 熱源  :電気、ボイラー(灯油、ガスなど)、地下水、ヒートポンプほか。
  • 雪に熱を伝える部分 :ヒーター、温水循環ほか。
  • 運転制御 :自動運転などの運転を制御。人間に喩えると脳にあたります。
  • センサー :温度や降雪など、運転制御に使う情報を感知。

これら4つの組合せで、雪を融かすという目的を達成します。

高い効果や性能、利便性を求めるほど、価格は高くなる傾向にあります。 もちろん機能的に十分であれば、値段は安いに越したことはないです。 しかし、価格にはそれなりの理由がある ということを見落とすと、安くても満足できない融雪になることもありえます。

業者や製品によって、重視されてるポイントが異なる場合も多いため、値段だけではなく、「何が違うのか?」にも目を向ける事が大事です。

その1:「熱源」の高い・安い

融雪で用いられる「熱源」は、主に「電気」「ボイラー(灯油、ガスなど)」「地下水」「ヒートポンプ」などです。

ランニングコストを考えれば、「地下水」がもっとも安いと考えられます。 地下水は無料ですし、ポンプアップの電気代が日常的な費用です。 電気代は地下水の深さや量によって変わりますが、他のタイプより圧倒的に安くなることも多いです。

でも「地下水」もいい事ばかりではないです。 地域によって地下水が出ない・使えない場所も多いです。また多くはないですが、水枯れのリスクもあります。 また地下水が十分出ても、水源が深く、井戸工事にものすごく費用がかかる場合もあります。 また水質によっては無散水の融雪が使えず、しかも散水消雪によって散水した範囲が赤褐色に染まる場合もあります。(なお北海道では凍結の心配から散水消雪は行われないです。)

新しい技術として注目されている「ヒートポンプ」は、大気の熱を集めて融雪に使う仕組みです。 「電気」や「ボイラー」に比べるとランニングコスト(電気代)は安くなります。 しかし、融雪のパワーは「電気」や「ボイラー」より低いため、融かすのに時間がかかります。地域や雪の量によっては 「融けが悪い」 と不満がでる可能性があります。大雪の時には、雪片付けが必要になることもあるでしょう。 工事費は、「電気」や「ボイラー」より高目です。

「ボイラー」は、灯油が安かった頃から人気で、実績も多いです。 近頃は原油高のために、すごく割高なイメージがついてますが、ランニングコストはまだ「電気」より安くなる場合も多いです。 ただ将来的な予想も考えて、「電気」と「ボイラー」どちらが安いかというのは判断が難しいかもしれません。 「電気」も原発問題などの影響で、使用や料金に不安がありますからね。

「電気」は、燃料の補給も不要ですし、音や排気もないため密集地域でも近所迷惑になりにくいなどのメリットがあります。 施工性もよく、複雑な場所などにも適しています。 

工事費に関しては、施工面積が広いほど、「ボイラー」式のほうが、「電気」式より安くなる 傾向があります。 耐久性については、「電気」式が有利といわれてます。 ボイラーの寿命は10年程度といわれます。(ただし、ボイラーでも20年を過ぎても問題なく運転できてるものもあるそうです。)

以上が一般的な傾向ですが、どの「熱源」にも一長一短があるため、あなたの融雪にどの「熱源」が良いのかは、一概にはいえません。 また、同じ「熱源」でも製品による違いもあります。

ところで、ひとくちに融雪業者といっても、全ての「熱源」の融雪工事ができる業者は、実は多くはないです。 特定の熱源の工事が得意な業者のほうが、その熱源に関しては実績も経験も豊富で、安くて安心な場合も多いです。

例えば、電気融雪が得意な業者もいますし、ボイラーが得意な業者もいます。 ヒートポンプは電気で動きますが、不凍液を循環させるボイラーのシステムに近い融雪なので、電気融雪が得意な業者でも対応しないこともあります。 地下水の融雪は、井戸業者か、管工事が得意な業者で対応する事が一般的です。

たまたま相談した業者が、あなたに最適な「熱源」の融雪が得意とは限りません。 そのため業者選びは融雪工事では、すごく大事なポイントになります。

その2:「雪に熱を伝える部分」の高い・安い

「雪に熱を伝える部分」では、消費したエネルギーをいかに効率よく雪に伝えて、融かすかという工夫が行われてます。 エネルギー効率がよい製品ほど、価格が高い 傾向があるようです。(直接同じ条件で比べることが難しいので、各製品の説明で判断することになりますが。)

他には、強度や耐久性、施工性で工夫されたものもあります。

既設の舗装を壊さずに施工できたり、より複雑な形状の融雪に対応できたり、高い製品にはそれなりの理由がある ことが多いです。

価格だけではなく、製品の特性をよく見て選ぶことが、長い目で見ても経済的で満足できる融雪につながります。

その3:「運転制御」の高い・安い

融雪を考えるとき、最も見落しやすい部分かもしれません。

雪は降った直後が融かしやすく、積ったあとは融かしにくくなります。 降り積もって密度が締まった雪や、融けて再び凍った氷・つららなどの場合、「融かしにくい」だけでなく、「融かしきれない」こともあります。融けるまで降雪が待ってくれるとは限らないですし、その場合、補助的に雪片付けが必要になることもあります。

そのため雪をきれいに、経済的に融かすために、融雪の運転のタイミングが非常に重要 です。

通常、融雪では自動運転が多いです。 降雪や気温の状況に応じて、融雪のON・OFFを制御します。

自動運転なら、深夜の睡眠中も、留守中も、あらかじめ定められた条件で、融雪のON・OFFが行われ、一々融雪運転に気を使う必要がないです。

この「運転制御」は、実は融雪の製品によって違います。

複雑な条件の制御ができるものもあれば、比較的単純な制御もあります。

制御が複雑なものほど、価格が高くなる傾向があります。 値段が高いのは、もしかしたら高度な制御で、「運転時の節約」や「利便性」に配慮されたことが理由 かもしれません。

降雪センサーにより降雪の有無だけで制御するより、温度も組合わせると、より高度な制御ができます。 高度な制御で運転の「ムダ」や「遅れ」を減らす事ができれば、より確実で経済的な運転も期待できます。

また制御によっては、融雪Aと融雪Bを交互運転したり、切り替え運転することも可能です。 これにより熱源の仕様を、融雪Aと融雪Bを同時に運転したときの半分程度能力にできることもあります。(具体的な効果としては、電気契約の基本料金を減らしたり、ボイラー台数を減らすこと等につながります。)

「運転制御」は、融雪の使いやすさ や、ランニングコストに大きく影響しますが、高度な制御ほど、導入費用は高くなる 傾向があります。

その4:「センサー」の高い・安い

降雪センサーなど、センサー類は自動運転の基本となる情報の収集に使われます。 どのセンサーも同じというわけではなく、性能や精度、価格が違います。

自動運転に対し、どれくらいの精度が期待できるかは、運転制御との兼ね合いもあります。

いつ降るか?止むか?も分からない自然相手なので、完璧な自動運転というのは、実は難しいです。雪が少ない年なら経済的で適切な運転でも、大雪の年には融け残しによる問題の原因になることもあります。 それだけに、運転のムダ遅れ についても業者に聞いてみるといいでしょう。

まとめ

融雪の値段には、安い場合にも、高い場合にも、それぞれ理由があります。 長く使う融雪だから、値段だけでなく、条件や要望に合わせて選ぶ事が大事です。

そのためには、値段だけでなく、その融雪の特徴を聞くことが大事です。 「熱源」「雪に熱を伝える部分」「運転制御」「センサー」のそれぞれについて確認してみましょう。


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ところで、実際に融雪をやろうとした場合、「いったい、どこに相談すればいいのか?」と悩まれる方も多いです。

通常、融雪業者を探す場合には、電話して、まず、名前と連絡先と住所を教えて、自宅に来てもらって、というのが一般的です。

何社もとなると、この作業を何度も繰り返さないといけません。また、どんな融雪業者か分からない状況で、自宅に呼びますので、後からしつこい営業を受けたりする心配があるかもしれません。

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